つぶやきながらめざすのは

日々の出来事や思いをつぶやくだけのブログです。

母に性別を伝えたら

里帰り先の病院にて、母も一緒にエコーを見たりしました。
その際に、性別は聞いてますか?と言われ、はいと答えると母は、え?と。
あ、言ってなかったっけ?男の子だよと言うと、「よかった…!!うちは女ばかりで…」と。
帰りの車で「怖くて性別を聞けなかった。男の子で、お父さん、お爺ちゃんが喜ぶよ」と言っていました。
うちの父も祖父ももう亡くなっています。


母は、跡取りの男の子を授かれませんでした。
まあ、うちはど田舎ですので男の子を産んだからといって外に出て行くことだって充分ありえるんですけど。
跡取りを望まれる家庭で男の子を産めなかったことは母にとって無念であり続けていると感じます。今でも闇を感じる時があります。うちは男手がないから…と口にするとき、切なそうです。せめて、まだ父が生きていたら…と、何度思ったでしょうか。母は私の何倍くらいそれを願ったんだろう。。


いまどきは女の子のほうが人気がありますが、母の時代はそうではなかったし、うちはそれなりに歴史のある家でしたし、おじいちゃんは早くに亡くなるし、お父さんも亡くなり、婆さんはアレだし(とても強烈な祖母でした…)、いとこたちは次々と子供を産んだり結婚したりおじの家はどんどん賑やかになるのにうちは私の結婚以降、明るい話題はなく年月が過ぎ…

母は何年も何年も苦しいつらい思いをして生きてきたんだろうなと思うと改めて悲しくなりました。泣けてきます…

やっと、この家に明るい話題をつくることができて本当によかった。


それでも、私は私の人生を全うすることが一番大切。そこを忘れて誰かのために生きてしまうと、器の小さい私では、うまくいかないときにその誰かのせいにしてしまいます。夫と自分でつくる家族の幸せを一番大切にして生きていきたい、そうしなければならないと思っています。
その結果でもって母を幸せにすることができたらいいなと思います。